マラソン 足のマメ対策|摩擦・湿気・圧力を潰す予防法
こういう人に向けて、自分がやったこと・失敗したことをそのまま書きます。
私自身、マメを甘く見てはいけないと考えるようになりました。今、原因を分解して優先順位をつけて対策する、という方法で解決に向かっています。
この記事では、マメがなぜできるのかという原因の構造から、その原因を潰す対策の優先順位、そして万が一できてしまった時・レース中にできてしまった時にどう考えればいいかまで、自分の頭を整理しながら書いていきます。
ロング走のたびに足裏や指にマメができて、レース本番でマメに泣きたくないと思っている人は、必要なところだけ拾い読みしてもらえれば十分です。

マメって結局、何が原因でできるんですか?
結論:マメの原因は「摩擦×湿気×圧力」の掛け算
結論としては、マラソン中にできるマメは、皮膚が繰り返しこすれる「摩擦」、汗や雨で皮膚がふやける「湿気」、体重と着地の衝撃がかかる「圧力」が掛け算のように重なって起きます。どれか1つだけを対策しても、残り2つが強く出ていればマメはできてしまいます。だからこそ、対策はこの3つを個別に潰していくのが現実的です。

この図解は、摩擦・湿気・圧力の3要因と、それぞれに対応する対策(靴下・サイズと紐・ワセリン)を並べたものです。原因と対策がセットで見えると、自分が今どこを対策できていないのかが見えやすくなります。
私自身、20.32kmのLSDのように長い時間足を動かし続ける練習をすればするほど足裏が同じ場所でこすれ続ける時間も長くなるので、距離が伸びるほど摩擦の総量も増えていく実感が、練習を重ねるほど強くなっています。
対策の優先順位:①靴下→②サイズ・紐→③ワセリン
3つの原因が分かったところで、実際にどの順番で手を打てばいいかを整理します。私が優先順位をつけるとしたら、効果の大きさと着手のしやすさから、靴下→シューズのサイズと紐→ワセリンの順です。
①まず靴下を変える
一番最初に見直すべきは靴下だと私は考えています。普段使っている綿素材の靴下は汗を吸うと湿ったまま足に張りつき、摩擦と湿気の両方を悪化させやすいためです。マラソン用に作られた靴下は、汗を素早く外に逃がす速乾素材や、指同士の摩擦を減らす5本指タイプなど、マメ対策を前提に設計されています。
靴下1枚を変えるだけで、摩擦と湿気の両方に同時に効きます。費用対効果が一番高い対策です。選び方の3基準と具体的なおすすめモデルはマラソン靴下おすすめ4選|選び方3基準とマメ対策で詳しく比較しているので、まだ専用の靴下を持っていない人はここから読むのが一番早いです。
②シューズのサイズ・紐の締め方を見直す
靴下を変えても改善しない、あるいは特定の場所にだけマメができ続ける場合は、シューズ自体のフィット感を疑ってください。サイズが小さすぎると指同士や爪先がシューズに押しつけられて圧力が集中し、逆に大きすぎると足がシューズの中で前後にずれて摩擦が増えます。紐の締め方も同じで、緩すぎれば足がぐらつき、きつすぎれば甲や側面に圧力がかかり続けます。
サイズの目安や紐の締め方の考え方はランニングシューズのサイズ選び方|大きめを選ぶべきかにまとめています。今履いているシューズが自分の足に合っているか、一度サイズと紐の両面からチェックしてみる価値はあります。
③仕上げにワセリンで摩擦そのものを減らす
靴下とシューズのフィットを見直したうえで、それでも摩擦が気になる部分がある場合の仕上げがワセリンです。摩擦が起きやすい足の指の間やかかとの縁にワセリンを薄く塗っておくと、皮膚同士・皮膚と靴下の間の摩擦係数を下げられます。
擦れ対策の定番として広く使われているのが白色ワセリンです。薬局やドラッグストアで手に入り、実売400〜600円前後と価格も手頃なので、まずはここから試してみるという人が多い製品です。白色ワセリン塗る場所やタイミングの詳しい考え方はマラソン ワセリンはどこに塗る?場所と量を解説に整理しているので、あわせて読めば迷わず塗れます。
シューズ選びそのものを見直したい場合はフルマラソン初心者向け完走シューズおすすめ5選も参考にしてください。クッション性や安定性だけでなく、足への圧力のかかり方もシューズによって変わってきます。
できてしまったマメの扱い方
対策をしていても、マメが完全にゼロになるとは言い切れません。ここからは、できてしまったマメへの向き合い方です。先に断っておくと、私は医療従事者ではないので、潰す・潰さないの医学的な判断はここではしません。あくまで一般的に言われている範囲の考え方として読んでください。
マメの水ぶくれを自分で潰すべきかどうかは、ランナーの間でも意見が分かれるところです。潰さずに保護したほうがいいという考え方もあれば、清潔な状態で処置してから保護するという考え方もあります。どちらが正しいかを断定するのではなく、痛みが強い・歩行に支障が出るといった場合は自己判断で処置を続けず、専門医(皮膚科)に相談するというのが無難な線引きだと私は考えています。特に、マメの周りが赤く腫れている、熱を持っている、膿が出ているといった化膿のサインがある場合は、迷わず皮膚科を受診したほうがいいと思います。

潰していいかどうかは、この記事では教えてもらえないんですね
レース中にマメができた時の応急の考え方
練習では大丈夫でも、本番特有の緊張やペース、路面の違いでマメができてしまうことはあります。レース中にマメの痛みに気づいた時、私が持っておきたいと考えている応急の考え方は次の3つです。
まず、痛みが我慢できる範囲であれば、給水所ごとにペースを落として着地の衝撃と摩擦を一時的に減らし、様子を見ながら走り続けるという選択肢があります。次に、痛みが強くなってきた場合は、大会によって医療スタッフやAEDステーションの近くに応急処置のブースが設けられていることがあるので、そこでテーピングなどの処置を受けられないか確認するという選択肢です。そして、あらかじめマメ用の絆創膏やテーピングテープを補給ポーチに携帯しておけば、立ち止まって自分で応急処置をすることもできます。
どの選択肢を取るにしても、痛みを我慢して無理にフォームを崩したまま走り続けると、マメとは別の場所(膝や股関節など)に負担がかかることもあります。マメの痛みだけでなく、走り方全体が崩れていないかにも注意を向けてください。
マメができやすい場所、靴下の厚み、雨の日の影響
マメができやすい場所とできにくい場所はありますか?
足の指の間、指の付け根、かかとの縁など、皮膚同士や皮膚と靴下がこすれ合う場所にできやすいです。逆に、シューズと靴下がしっかりフィットして足がずれない場所にはできにくい傾向があります。自分がどの場所にマメができやすいかを把握しておくと、ワセリンを塗る場所やテーピングする場所を絞り込めます。
厚手の靴下を履けばマメはできにくくなりますか?
厚みがあること自体は圧力の緩和に役立つ場合がありますが、厚ければ厚いほどいいわけではありません。厚手すぎる靴下はシューズの中で足の余白を埋めてしまい、逆に圧迫や摩擦を生むこともあります。大事なのは厚みそのものより、自分のシューズのボリュームに合った厚みを選ぶことです。
雨の日はマメができやすくなりますか?
なりやすいです。雨で靴下や足が濡れると、汗だけの時よりも湿気の要因が強く出て、摩擦とあいまってマメができやすい状態になります。雨予報の大会では、防水性の高い靴下を選ぶ、ワセリンを普段より多めに塗るなど、湿気対策を一段強めに意識しておくとよさそうです。
3つを順番に潰していけば、マメは防げる
マメは摩擦・湿気・圧力という3つの原因が重なって起きます。
だからこそ、靴下を変え、シューズのサイズと紐を見直し、仕上げにワセリンで摩擦を減らす順番で、原因を1つずつ潰していくのが、遠回りに見えて一番確実だと私は考えています。
それでもできてしまった時は、潰す・潰さないを自分で断定せず、痛みが強ければ専門医に相談する。レース中にできた時は、ペースを落とす・処置ブースを探す・携帯した絆創膏で応急処置をする、という3つの選択肢を持っておく。この整理さえできていれば、マメへの不安は本番までにかなり減らせるはずです。

完璧に防ぐというより、原因を分けて潰していくイメージなんですね

